別府温泉、初入浴

別府・大分の出張仕事ですが、少し早めに終わって出発まで時間があったので、せっかくなので温泉につかっていくことにしました。宿泊先の最寄り駅から別府まで普通列車で約20分。「べっぷぅ〜、べっぷぅ〜」という独特の語尾を伸ばすアナウンスに迎えられて(他の旅行客も「長いなー」とつぶやいてた)、到着した別府に来るのはこれで4度目。でも、別府の温泉に入ったことは一度もなかったのでした。学生のとき、学会で来たときは、まだインターネット情報もとぼしく、スマホなど無かった頃なので立ち寄り湯の情報とか全然わからず、地獄巡りのみで断念。次は合唱コンクールで熊本に向かう際、九州横断特急に乗るためだけに立ち寄り。その次は、フェリーで到着後にすぐに博多に向かったのでした。ようやく今回、温泉に入ることを目的にやってこれたのでした。

事前に電車のなかで調べていた明礬温泉に向かうことにし、駅前からバスに乗車(交通系ICカードが使えるので便利でした)。別府はほぼ山の斜面にある街ですが、その中でも一番標高の高いところにあるのが明礬温泉です。地獄巡りがある鉄輪からだと5分くらいの距離ですが、そこからでも結構登りました。向かった場所は日帰り温泉で、前日がメンテナンス日で休みとあったので、ああ今日(水曜日)に来れてよかったーと思っていたのですが、なんと着いてみると開いてない!どうみても休み!あれ?と思っていると、近くにいた道路工事の誘導員の人が「そこは今日休みですよ〜、ほらここに」と指さしたのが「水曜日定休」の文字。あーーー、翌日が定休日だってわかってるんだったら、ウェブのメンテナンス休み情報のところにも書いておいて〜と悲痛な叫びを上げました。山中でバスの本数も少なく、流しのタクシーなどもないうえ、雪が舞う状況(前日も当日も朝から雪だった)で、温泉に入れないとわかったら、叫びたくもなります。

結局、20分ほど待つと鉄輪行きのバスが来たので、それに乗って引き返し、一応、第2候補としてあげていた「ひょうたん温泉」が鉄輪にあるので、そこへ向かいました。

ケガの功名と言うべきか、この「ひょうたん温泉」がむちゃくちゃ良かったのです。入り口入ってすぐに靴箱があり、券売機で入浴券を買います(入浴料は大人750円、貸しバスタオル100円、持って帰れる記念タオル150円等)。券と靴箱の鍵を持ってフロントに行き、引き替えにロッカーの鍵をもらいます。中庭を通って脱衣場へ。古い感じですが、清潔で落ち着く脱衣場から、階段を下りて扉を開くと吹き抜けの大浴室がひろがっていました。一応、囲ってある屋内なのですが、空気が素通しで光りもたくさん入るため、半分露天風呂のようなものなのです(外からは見えない)。これが開放感があって、すでに気持ちよかった。ちゃんと、別に露天風呂もあったのですが。

さっそく身体を洗い、ヒゲをそって、岩風呂につかりました。はぅ〜、なんて気持ちがいいんだ〜〜!!出張の前に、万博公園にある温泉「お湯場」にいって、凝りをほぐしたのですが、悪いけれど、お湯場とは比べようのない心地よさがそこにはありました。ただ、つかっているだけなのに。びしびし、肩のこり、首のこりが抜けていきます。この違いはなんぞ〜。あと、このひょうたん温泉名物の、ずらーっと並んだ打たせ湯がこれまたよかったです。ボタンを押したらお湯が出てくるとかそういうのではなく、ずーっとお湯がだだだーっと滝のように落ちてくる。さすが、湧出量日本一の別府だけのことはあります。

ひょうたん温泉の最寄りバス停から別府駅までは約30分ほど。明礬温泉と違って、街中なので来やすいし、この辺に住んでたら毎週来るなーと思いました。いやー、本当によかったです。すき間時間でも、入りにきて良かったです。

こういう優良な立ち寄り湯があって、駅前に飲食できるところが十分あるので、別に温泉旅館に泊まらなくても、安いビジネスホテルを利用すれば別府は楽しめるんだなーと今更ながら気づいたプチ旅行でした。

別府のお土産、べっぴょん