ポータブルクーラー試作第一号の失敗と対策

youtubeを眺めていたら、車中泊のグッズとして自作のポータブルクーラーが紹介されていました。原理は昔の冷蔵庫(電気を使わない)と同じで氷が溶けるときの融解熱を利用するというもの。簡単そうなので自分でも作ってみました。

そもそも動機は猫のためです。わが家には猫が1匹いますが、夏場の熱中症が心配です。われわれが出かけている間、エアコンをつけておくのがいいのですが、部屋を自由に行き来できるようにしているので冷房効率が悪いのが欠点です。効率が悪いと電気代もかさみます。それに冷えすぎるのもよくない。幸い、廊下は風がよく通り抜けるので、猫もそんなに暑さでしんどいということもなさそうですが、夏本番になってきてどうかと思って、猫だけが涼めるクーラーがあればいいんじゃないかと。

材料は100円均ですべて揃いました。
・発泡スチロールのクーラーボックス(300円)
・USBファン(300円)
・スリットの空いたもの(100円)←排水口のゴミキャッチャー
・保冷剤2個(200円)
材料費900円、工作時間は5分でした。

スリットの空いたものは冷気が出るところに使います。USBファンで空気を送り込んでいます。USBファンはLi-ionバッテリーで駆動。クーラーボックスの中には保冷剤。再利用を考えると保冷剤の方がいいかなーと思って。

さっそく使ってみましたが、驚くくらい冷たくならない!失敗!いや、冷たい空気は出てくるには出てくるのですが、かなり弱々しくて、本当に目の前に顔や手をつけておかないと冷えない。せめて、まわり30cmくらいの範囲がひんやりするくらいでないと意味がないです。うーん、なぜ失敗した。

まず、USBファンがそのまま状態でも全然風が来ないくらい風力が弱いものだったのが原因のひとつかなーと。風力が弱い、つまり送り込む外の「温かい空気」が少ない。なので「保冷剤が溶けない」のです。「溶けないと周りから熱を奪わないから空気が冷えない」わけです。ファンは冷えた空気を外へ送り出す役目もあるので、これはもっとパワーのあるものと交換しないとダメそうです。

あと、この保冷剤が溶けないというところが一番問題かもと気づきました。もしかしたら普通の氷の方がいいんじゃないかと。保冷剤の主成分が水でない場合、融解熱が低い(→周りからそれほど熱を奪わない)のかもしれないです。保冷剤の裏側の成分表を見ましたが、増粘剤としか書いておらず。これって粘り気を出す物質でしょうから、水に混ぜているのかあるいは単独で水の代わりに使われているのか。。

出先ならコンビニで氷を買うしかないのですが、家で使う用途なのでペットボトルに水を詰めて、凍らせてみようと思います。これで変わったら、保冷剤無駄だったなー(いや風邪ひいたときや発熱のときに使える!)。

ということでもうちょっと改良してみます。

(7/27追記)
やはり、氷(500mlペットボトル1本)の方がちゃんと冷えます。弱い送風でもちゃんと30cmくらい離れたところがひんやりしてきました!送風はもう少し強い方がいいのでファンは換えるにしても、中身は保冷剤じゃなくて氷で良いのでした。あとはどれくらいで溶けてしまのかを調べないと。