VW Polo、風切り音対策をしてみる(静音計画)

エーモン工業製「静音計画」の風切り音対策というのを買って、取り付けてみました。これ、効果あると思います。ミラーの取付部付近とミラー下部に取り付ける用、それとピラー用が同梱されていますが、ミラー用のみで効果を感じました。

3種類の形状のパーツが入っていました(先に写真を撮ればよかった)

パッケージの裏側と内側に取り付け説明書があります。

わたしが乗っているVW Poloは基本的に静かなクルマだと思います。Poloを乗りはじめてすぐにアプリの騒音計でdbを計ったことがありましたが、静止状態ではエンジンをかけていても図書館や昼間の住宅街並の静けさで、走行中でもそれはほとんど変わりません。CDやラジオの音量を大してあげなくても十分楽しめます。なので、オートバックスなどで売られている騒音対策グッズはあまり必要性を感じていませんでした。そもそも密閉性が高いのです(ドアを閉めるときの音でわかります。これはup!もそうでした。さすがにGolfには劣るとよく言われますが...)。

そんななか、唯一気になるのは高速道路走行時やトンネル走行時の風切り音です。ロードノイズやエンジン音より低くて、なんだかボワボワした音といえばいいでしょうか。台風が来ているときなど、窓ガラスに大質量の空気があたって音を立てますよね。あれが走っている間中、ボワボワ、ボワボア、ボッボッと鳴るのが聞こえるのが気になります。他の音がほとんど聞こえないだけに。

この音がどこから聞こえてくるかというと、どうもクルマという直方体に近いもののなかで、もっともいびつに飛び出している部分、すなわちミラーらしいのです。ようは空気の流れを阻害している部分に空気が当たってそれで音が出ると。これはクルマにミラーがある以上、どうしようもないと諦めていましたが、どうもそうでもないらしいとネットの記事で見ました。トヨタの最近のクルマにはミラー取り付け部付近や、テールランプのところに整流器的な突起がついており、これが空気の流れをスムーズにすることで風切り音を低減するのだそう。記事を見てから、駐車場でトヨタのクルマを探してみるとなるほどそういうモノがはじめから成形されているようでした。

それを後付けでやろうというのが今回取り付けたエーモン工業の静音計画の風切り音対策というパーツです(他にも吸音材とかモールとかいろいろ種類があるらしい)。こういう騒音対策グッズはよく「プラシーボかもしれませんが」というレビューを目にするのですが、トヨタのクルマが純正でつけている(というかそういう形にしている)ということは、十分検証を行ったうえでのことだと思うのでそれなりに意味のあることなのだろうと思ってつけてみることにしました。

三角窓がある場合はミラー内側に、ない場合はミラー取付部に貼るように指示されています。

ミラー下部の先端付近にも取り付けます。こちらのパーツは中空になっていて、ヘルムホルツ共鳴器みたいに作用するのかも。ピラー用のパーツはちょっと突起が目立つ感じはやだなーと思ったので取り付けず。まずはミラー用のみ。

さて、取り付けたあと、ちょうど風の強い日に一般道(40-60km巡行)を走ってみた感想なのですが、風切り音が完全に聞こえなくなったわけではなく、音の質が変わったという感じです。ボワボワという音がサーという音になって「耳障りでなくなった」と言えば伝わるでしょうか。ポイントは騒音の音量が減った増えたではなく、周波数の問題のような気がします。だからdbメーターなどで測定するよりも、スペクトラムメーターで測定・比較すると効果がよくわかるかも。

クルマの至近でなっていたのが少し離れた場所でその音が発生しているようにも聞こえました(乱流が消えたから?)。一般道のスピードでも、トンネルを走行してみると一番違いがわかるように思います。

あと、たまたまですが、そろそろ日中の気温があがってきたので、運転席側の窓を開けて走行しているときに気づいたことがあります。窓を全開にしても大丈夫になったのです。それまで走行中に窓を全開にすると、吹き込む風がすごい勢いで顔に当って、髪が盛大に乱れるわ、耳に風があたって「ぼばばばぶぶぶぶ〜」「ぼわっ」とした音が聞こえるわ、ハンドルを取られそうになったりわということがあったのですが(なので数cmだけ開けることが多かった)、それがまったくなくなりました

横から吹く風が差し込むだけで、前から吹く風が吹き込んでこない。これはちょっと驚きました。それまでは多分ミラーに当たったあと、乱流になった風が窓にもあたっており、それが窓を開けると入り込んでいたのでしょうが、パーツをつけるとことで整流されて後方へ流れるようになったということなんでしょう。耳に風が直接当たらないというだけで、とても静かに感じます。窓を全開にしているにもかかわらず、オーディオの音量レベルを1段階上げる程度か、上げなくてもきちんと音楽が聞こえました。もともとは高速走行・トンネル通過時の風切り音対策で付けたのですが、これからの季節、窓を大きく開けられるのは思わぬ副産物効果でした。

Youtubeを見ると、このパーツを付けたうえで雨の日に走行した際の動画があって、さながら風洞実験のように雨粒が窓に付着せず、後ろに流れていくのが見て取れました。 

高速道路によく乗る人でなくても、おすすめだと思います。

エーモン 静音計画 風切り音低減フィンセット 2642

エーモン 静音計画 風切り音低減フィンセット 2642