トイドローンTelloで遊ぼう

アプリ作家でdpzライターの松本圭司さんのtwitterをフォローしているのですが、ときどきご自身が趣味にされている登山のキャンプ用品にまじって、面白そうなガジェットを紹介されています。そこで最近紹介されたのが、このトイドローンのTelloです。もともとドローンにはそんなに興味はなかったのですけど、Telloのカメラで撮った写真や上昇していくときの動画を見てしまって、なんて面白いんだ!と感激してしまって、さっそく買ってしまいました。わたしはAmazonで購入(Amazonの販売・発送)。

Telloの概要については、松本さんがまとめてらっしゃるのでそちらをどうぞ。

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わたし自身が感じたインプレッションを述べていきます。パッケージにはTello本体とバッテリーと予備のプロペラが入っているだけでシンプルです。説明書はありますが、わりと簡易的。まず、バッテリーをTelloにセットしてマイクロUSBケーブルで充電します。マイクロUSBケーブルは付属していませんが、たいていの人は家に何本か持っていると思います。充電は1時間30分くらいかかります。

つぎに公式アプリ(これで操縦する)をダウンロード。Telloの電源スイッチをオンにして、Wi-fiをTelloのものにセットします。デフォルト名はTello◯◯◯で、パスワードなしになっています。公式アプリの設定の中にWi-fi設定があって、ネットワーク名とパスワードを変えられるので、最初に設定しておきましょう。パスワードなしのままだと、Wi-fiを拾った近隣のiPhoneAndroidが繋ごうとして干渉するおそれがあります。わたしは最初気づいてなくて、アプリに「強い干渉があります」とメッセージが出たのでわかりました。

Telloが届いた日は屋外の風が強くて、これはTelloのホバリングがいくら優秀と言われてたとしても飛ばすのは無理だと思い、屋内で操縦の練習をしました。Tello搭載のカメラ(前方が映る)で撮った映像がアプリ内に表示されるのですけど、この映像を見ながらの操縦が結構難しかったです。思ったより機敏に、むしろクイックに動きすぎるくらいなので、ちょっと前と思ってもすぐに部屋の壁が迫ってきて、止まる(ホバリング)まで一呼吸あり、しばらくは壁やカーテンに激突して墜落というのを繰り返してしまいました。屋内で飛ばす場合は、むしろ画像は見ずにTelloそのものを見て操縦する方がいいと思います。

そうそう何度か2mくらいの高さからフローリングの床に墜落(傾きすぎるとバランスを失って落ちる)しても、プロペラは大丈夫でした。ドローン最大の弱点は衝撃時のプロペラの破損っぽいので心配だったのですけど、Telloはかなり丈夫なのだと思います。プロペラガードがちゃんと役目を果たしているのと、Telloの構造そのものがシンプルなおかげかも。

離陸させると一気に浮き上がって、一定の高さ(たぶん2m)できちんとホバリングするのは、何度見てもおおお~~~となって感動しますね。ただ、プロペラの音がかなりでかいです。屋内で飛ばすときは、夜間は控えた方が良いでしょう。あと、ペットやお子さんがふいに近づくと危険なので、締め切った部屋でやった方がいいです。まぁ、ドローンの醍醐味は本来、屋外だと思うので練習のときはという意味で。

さて、操縦に慣れたら、いよいよ屋外へ。翌日はよく晴れて、前日ほど風も強くないのでドローン日和でした。松本さんも書かれていますが、上空が開けていて、人がおらず、建物からも離れている場所を地図で探してでかけました。緑地公園みたいなところが環境的にはベストですが、遊びに来ている人たちに迷惑がかかるので、あまり人がいない場所かというのを予めリサーチしておく方がいいと思います。

なお、付帯のドローン保険(1年無料)にちゃんと加入済み(申し込みの翌日から有効なので注意)です←保険の件、マニュアルにも書いてなかったような気がします。。

Tello離陸!2mくらいの高さ

制限高度10mまで上昇させたところ。8mくらいの高さから、Wi-fi強度が微弱ですというメッセージが出ます。制限高度を解除できるアプリがいくつか出ていますが、実際問題10mを超えるとWi-fiが届かなくなる可能性が高い(=制御できない)と思います(解決法としては中継器を使えばいい)。なお、TelloはWi-fiが切れると自動で着陸態勢に入るようです。

10m上空からTelloのカメラで撮影。静止画はこの通り、けっこう綺麗です。操縦するわたしが写っていますね。アプリからもこの映像は見えるので、上空から自分自身を眺めるというのはちょっと奇妙な気分になります。

Telloで写真or動画を撮影した場合の注意として、保存場所がアプリ内部であるという点があります。iPhoneの写真フォルダを見ても撮った写真を見られません。一旦アプリの閲覧メニューに入って選択した画像・映像を写真フォルダへエキスポートしないといけません。この仕様、少しまどろっこしいので改良されないかなーと思うんですけど。これまた最初は気づかず、あれ?撮影できてない?!と焦りました。

周りの木の高さ自体も高いので、10mといってもあまり高くないなーという印象はありますね。やはり制限高度を外したくなるなー。屋外はやっぱり障害物が少ないので、ただ操縦するのも楽しいです。前進や回転、旋回といった動きはかなり思いのままにできますが、一定のパターン運動(旋回しながら動画撮影、上下に自動バウンス、後退上昇しながら動画撮影、宙返り飛行など)をワンタッチでできる機能もあり、アプリもこなれている感じです(日本語にローカライズされています)。bluetoothゲームコントローラーでも操縦できる仕様になっているというのもユーザー目線を感じます。

最後に動画を載せておきます。途中、ちょっとコマが飛んだり、カクカクしたりしますが、全然見てられないというレベルでもないかと。Telloのレビューをしている人の多くが動画はあまり綺麗じゃないと書かれていますが、Wi-fiの通信状況次第のような気もします。だから、さっきも書いたWi-fi中継器で補強してやれば、改善するかも。

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制限高度の解除アプリがあると書いたことからわかるようにTelloの通信は国内外のかなりいろんな人が解析していて、自分でプログラミングすることも可能です。これはかつてないくらい遊び甲斐のあるガジェットだと思います。値段も手頃なので、ラジコン世代にはぜひおすすめです。

【国内正規品】 Ryze トイドローン Tello Powered by DJI

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そう大事なこと、バッテリーの持ちは13分ほどです。実際、屋外で飛ばしてみると13分は短すぎるということはなかったですが、予備バッテリーが欲しいところです。現在品薄で2週間以上の納期待ちになっています。。。本体でしか充電できないのもネックだなー(一応サードパーティの充電器もある)。