スペイン旅行記(0)Lufthansaオーディオプログラムからセレクト!

スペインへは往復ともフランクフルト経由で、ルフトハンザを利用しました。ルフトハンザの予約システムとかウェブ関係はあまり良い点がない(予約後に複数回トラブルがあってけっこうクレームをつけた)のですが、現場の対応は日本就航が長いだけあって、サービスがよく気持ち良く旅行できました。

エコノミークラスの座席にもそれぞれモニターが付いていて、映画やオーディオプログラムが楽しめるのはとても良かったです(20年前の欧州路線の記憶しかないので、浦島気分)。モニターの横にはUSBコネクタがあり、携帯電話の充電ができるようになっているのも○。あと、飛行機のオーディオは昔は専用の端子(2つプラグがついている)でないと聞けなかったのですが、今は普通のステレオミニがついていて、手持ちのイヤホンやヘッドホンが使えるようになっています。もちろん、各座席に貸し出し用のヘッドホンもついていて、こちらは一見2つプラグなのですが、片方が折りたためるようになっており、実質1つプラグ(片差し出来る方はちゃんとステレオミニプラグになっている)のものでした。まだ、2つ差ししかない機体もあるかもしれず、両方使えるこのギミックはいいなーと思いました。

映画に関して、最新の映画がたくさん見れるようになっているのですが、解説が日本語ローカライズされているのに、選択できる言語に日本語吹き替え or 日本語字幕がないものがけっこうあって、実質選択肢は少ないです(英語や他言語に堪能で無い限り)。あと日本語吹き替えがあるものは、日本語字幕がないので、字幕派の妻は不満だったようです。中途半端なローカライズはサービスとしてはあまりよろしくない(不満を煽る形になる)のでは?と思いました。わたしは未見だった「コードネームU.N.C.L.E.」を見まして、監督のガイリッチーらしい編集と演出が非常に面白く、楽しめました。2015年は、このU.N.C.L.Eの他、キングスマン、007とスパイ映画の当たり年でしたね。

さて、わたしは飛行機に乗ったときに聞いて気に入ったオーディオプログラムをあとでCDで聞くというのを昔からやっていまして、山崎まさよしも、サカナクションも飛行機の中で知りました。それで、今回も手帳にメモってきました。ランダムにご紹介。

・"Lento", Youn Sun Nah
非常に魅力的な声を持った韓国出身のJazzシンガー。飛行機のような閉鎖空間で聞くとものすごく落ち着きました。地に足の着いた艶やかさというべきか。

Lento

Lento

  • Youn Sun Nah
  • ジャズ
  • ¥1650

 

・"Dallendyshe",Elina Duni Quartet
ボーカルのElina Duniも、Youn Sun Nah同様に落ち着いて深い声を持っています。Quartetの音楽としては、霧が立ちこめる深い森のようなイメージで、聞くものをとりまく空気感がありYoun Sun Nahと似ている雰囲気の声でも、音楽としてはまるで違う印象のアルバムでした。

Dallëndyshe

Dallëndyshe

  • Elina Duni Quartet
  • ジャズ
  • ¥1600

 

・"Pinball", Marius Neset
サックスプレーヤーのMarius Nesetのアルバム。サックスプレーヤーの善し悪しって、個人的には人をどれだけ落ち着かせたまま興奮させる音色を出せるかにかかっているんじゃないかと思っています。金管楽器はそのまま吹けば(もちろん最低限のテクニックをもって)、自然と刺激的な感じに響くと思うのです。そこを、どう抑制できるか、その刺激的な音だけに頼らず、どうやって聞くものの心をふるわせるか。そのさじ加減が絶妙だと、このアルバムを聴いて思いました。サックスソロの曲集ではなく、他のプレーヤーとのアンサンブルなので余計にそのテクニックが水際立っているように思います。サックスだけでなく、マリンバ好きの人にもお薦め。この二つの楽器のアンサンブルは最強かも。

 

飛行機のことを書いたついでに言いますと、エコノミーのシート自体はあまりよくないように思います。背もたれやヘッドレストは良くできているのに、座面のできがいまいちで11時間座り続けるにはややつらい。まぁ、だからこそのエコノミーなんでしょうけれどね。映画とオーディオで気を紛らわして、あとは用意されている毛布か枕をざぶとんがわりにすれば、少ししのげそうです。毛布を敷くのはかなり効果ありと妻が言っていました(わたしは枕を利用)。

あー、本音を言うならば、ビジネスクラスでフルフラットのシートでじっくり寝ながらヨーロッパへ行くのがベストでしょう(甲斐性の問題です)。

 

追記:
思い出したのですが、アテンダントのコールや、ライトのON/OFFもこのシステム上で行います。行きの便で乗ってすぐにライトのON/OFFを試しているとシステムがハングし、操作を受け付けなくなりました。CAさんに申し出ると、USBプラグの上にある”i”ボタン(コールとライトを呼び出すボタン)を長押しするとリセットがかかって、再起動がかかるとのこと。5分後くらいに使えるようになりました。余計なことですが、仕事がら飛行機のアビオニクスのSLSIはどこのを使っているのか気になりました。