トングで駐車券を取る話

TBSラジオ安住紳一郎の日曜天国」という番組をラジオクラウド(かつてはポッドキャスト)でよく聞いています。今年の1月の放送だったと思うのですが、安住アナウンサーが「駐車券はシリコントングで取ると良いですよ。わたしもリスナーの方に教わって、助手席に常備しています」ということを話されていました。これは良いことを聞いたと思い、早速その日の仕事帰り(朝の通勤時に聞いていました)に100均ショップでシリコントングを買ってきました。

クルマに乗らない方や、運転をされない方にはなんのことかわからないと思いますが、コイン精算方式でない駐車券が出るタイプの駐車場で、クルマを駐車券取り出し口に寄せるのに失敗するときがあるんですね。あるいは出口で駐車券を入れる場合でも。そういうときにシリコントングで取る(または入れる)のです。ようは手を拡張する道具としてのトングです。

普通はだいたい寄せられるんですけど、ときどきものすごく寄せにくい駐車場とかあるのです。例えば直進ではなくカーブを曲がってすぐのところに取り出し機があった場合、ものすごく寄せにくい。普段使わないところならなおさらです。そういうとき、手を思いっきり伸ばせば届くならまだましで、シートベルトを外さないと手が伸びない距離だったり、ときには完全にドアを開けて外に出てという場合があります。後続車がいる場合、ものすごく焦ります。しかし、そんなときでもシリコントングがあれば大丈夫というわけです。

とても簡単な解決方法なのに、どうしてラジオで聞くまで考えつかなかったのか。これまで腕が攣りそうな思いをしながら取ろうとしていたのはなんだったのか、シリコントングを手にしたわたしはそう思います。

で、トングではなくて、シリコントングなのはなぜかというと、駐車券は磁気を塗った「紙」なので滑りにくくて確実にキャッチできるシリコン製の方がいいのです。金属のやつだとしっかり挟めなくてするっと抜けちゃう。この滑りにくさのおかげで、駐車券だけでなく、駐車料金のコインを入れたり、クレジットカードを入れたりもできます。ただし、お札は無理でした。つかめるのはつかめますが、しなっとなるので機械に入れにくい。

今では寄せるのが難しい場所と判断したら無理に寄せるのはそうそうにあきらめて、シリコントングが届く距離を目安に寄せるようにしています。道具を手に入れて、安楽な方向に流れてしまいました。。まぁ、クルマの運転に際して、余計なストレスがなくなったのでそれは良いことだと思っています。

寄せるのが苦手という方、そうでもないけれどという方もいざというときのために用意されていると便利ですよ。