トイドローンTelloで遊ぼう(2)高さ制限解除とWi-fi中継機

前回書いたトイドローンTelloの記事のつづきです。

www.dempa-anshitsu.org

前回以降に予備のバッテリー、Wi-fi中継機を追加で購入し、あと高さ制限を解除するアプリ(TALSという名称です)を導入しました。 デフォルトでの高さ制限は10m。これを20mに変更して、さっそくトライ。20mまで上昇させると...

おおおー!前回はTelloの視界にほとんど入っていなかった高圧電線が見えていますし、何よりあきらかに木々よりも高いことがわかります(同じ公園で飛ばしています)。

こちらが前回撮影した10mのときの視界なので、やっぱり見える景色がだいぶ違いますね。

そうそう、操縦画面(iPhoneアプリ)はこんな感じです。Telloのカメラから見た映像がリアルタイムで表示されます。左のスティック部分で上昇下降と旋回、右のスティック部分で前後左右を操作します。右上のボタンで写真or録画ができます。画面上中央のインジケーターに高度が表示されていますね。このスクリーンショットは14.9mまで下がってきたところです。何しろ20mもあがると、見上げてもTelloがほんとに小さくてどこにあるのか見失うので少し下げました。実際はリアルタイム映像が写っているからロストすることはないんですけど。

わたしの感覚的にはTelloを目視で自由自在に飛ばして遊ぶという場合は、デフォルトの高さ制限10mでも高すぎて、5mくらいでもちょうどいいんじゃないかと思いました。ただ空撮の醍醐味を感じるという目的なら15m以上飛ばした方が面白いと思います。

動画もどうぞ。


TELLO空撮2〜高さ制限解除(20m)での旋回

あと、前回も書きましたが10mくらいの高さでも、TelloからのWi-fiの電波が弱くなります。高さ制限を解除するならWi-fi中継機は必須です。実際に使ってみると、前回の動画に比べて、旋回時のかくかくはほとんどなく(少しコマが飛ぶくらい)、映像の乱れもないのが見ていただけると思います。

その中継機、屋内用(コンセントに直接させるタイプ)はたくさんあるものの、モバイル用途のものはなかなかなくって(ルーターのみならある)、結構探しました。Telloユーザーがよく使っているXIAOMIのものは技適マークがついていないらしく、それはちょっとまずいので...。

 見つけたのはTP-LinkのNano無線LANルーター。ちゃんと中継機として使える旨書かれていたのと、公開されているマニュアルを見ると設定も簡単だったので選びました。気にしていた技適も認証済み(マークついています)。給電はマイクロUSBで行うので、モバイルバッテリーがいります。手のひらサイズなので、バッテリーと一緒に持ち運んでもたいした負担ではありません。

設定なんですが、まずルーターの電源を入れ(給電と同時にON)、PCかiPhoneルーターSSIDに接続します。そして、ブラウザールーターの設定画面にアクセス。IDとパスワードを入力すると、メニューにルーター設定、中継機設定、子機設定があるので、中継機メニューを選択します。そこで、Telloの電源を入れます。すると、中継したいSSID一覧にTelloのSSIDも出てくるので選択。そのSSIDのパスワードを入力し、あとの項目はデフォルトのまま。これで中継機モードになります。iPhoneの設定画面に行くと、ルーター本来のSSIDはなく、TelloのSSIDが見えると思いますので、それを選択すると、Telloとつながります。デフォルトでは中継のSSIDと、TelloのSSID名が同じになります。変えることもできます。

最初、この設定で問題なく使えていたのですが、ちょうどバッテリーを交換するときにTelloの電源を切るときにスイッチを押しすぎたのか、再起動モードになってしまって、そうするとTello側のSSIDやパスワードがリセットされるようなのです。それに気づかず、中継SSIDにはつながっているのに、TelloのアプリからはWi-fiがつながっていないぞーと言われてしまって。アプリのWi-fi設定を見るとSSIDもパスワードも空欄になっていました(デフォルトではSSIDだけ入っているのに)。Telloの電源スイッチは軽く一回押すだけでON/OFFできるので押しすぎには注意しましょう。。なお、SSIDのところが空欄になっていても、デフォルトのSSIDiPhone側では表示されていました。

上記のことがしばらくわからなかったので混乱し、後半は結局中継機を使うのは諦めてTelloと直接接続しました。ただ、このとき中継機の方は電源を切っておかないとややこしいことになります(同じSSIDが2つ表示されてしまう)。ということで、個人的にはなんらかのミスでそのような状態になったときのため、Tello自身のSSIDと中継機のSSIDは変えておいた方がいいと思います。

今回、二回目の飛行ということで操作にもだいぶ慣れました。高いところからの空撮もいいですが、1m以下くらいの低いところで草むらを進んで行くような視点も結構面白かったので、次回はそれを発展させてもうちょっとテクニカルな遊びをしてみたいと思っています(離着陸チャレンジとか)。

【国内正規品】 Ryze トイドローン Tello Powered by DJI
 

余談:Tello関連のグッズをAmazonで見ていると、キャリングケースとか出てきます。屋外に持っていくまでの保護ですね。そんなに高いものでもないのですけど、わたしは未だにTelloがもともと入っていた箱を使っています。なにしろ、そのパッケージでわが家まで輸送されてきたわけで、Telloをしっかり固定するのには申し分ないです。カバンにいれてしまえばキャリングケースとそんなに大きさは違いはない(はず)です。