シングルガスバーナーでお湯を沸かそう(大阪北部地震と無関係に)

6/18に大阪北部地震があって、別に予感とか全然なかったのですが今年に入ってから「ゆるキャン△」というアニメ・漫画の影響でキャンプグッズをいろいろと揃えたくなっていて、Amazonや登山用品店、BE-PALのサイト、個人のブログなどを眺めては、ほしいものリストにどんどん追加していました。もちろん、そういうグッズは非常時、つまり自宅から避難する必要があったり、ライフラインが止まったりというときに有効だろうなーという目論見もありました。

その機運が一気に高まったのが、5月の連休にdpzの記事に触発されて行った「チェアリング」のとき。ほしいものリストにあったキャンプ用の椅子を実際に買い、実際に屋外に出てチェアリングをしてみて、ああアウトドアで過ごすのもいいなーと感じることができたのでした。妄想からかなり進みました。

www.dempa-anshitsu.org

 チェアリングは食料は現地調達なので、キャンプとは趣旨だったり方向性が違うのですが、やってみるとやはり屋外でお湯沸かしてコーヒー飲んだり、ラーメン作って食べてみたいという欲求が出てきまして、シングルガスバーナーというものを買うつもりで、いろいろ調べて、SOTOというブランドのAMICUSというバーナーを選択しました。ちなみに買ったのは大阪北部地震の翌日です。地震のとき、幸いにもわが家は停電は短時間で、ガス・水道は問題なかったので事前に買っていたとしても非常用として使うことはなかったはずですが、地震のあとは一気に品薄になるかも!と思って、あわててヨドバシカメラ(以前から在庫確認済み)に注文したのでした。

ちなみにヨドバシカメラマルチメディア京都は、最近アウトドア用品に力を入れていて、自社ビル内にテナントで入っている有名登山用品店を潰しに来ている?と思うほどの品揃えです。アパレルこそ取り扱っていませんがその他用品系は、その登山用品店よりも明らかに選択肢が多いです。登山というよりも、家族でのキャンプ方面に振っているのかもしれませんが、結構競合してると思います(比較できるのは助かる)。

閑話休題地震後に買ったとはいえ、死蔵させていてはいざというとき使えないので、さっそく「お湯を沸かして紅茶を飲む」ミッションを行うことにしました。さっきコーヒー飲むって書いてましたけど。

箱が意外と小さいです。「ごとく」の部分が折りたためて小さくなってます。登山用品業界ではバーナーではなく「ストーブ」と呼ぶのですね。

単体で79g。持ち運び用の袋もついていて、それが11gあります。

ガスは別売りで、一番容量が小さい缶は"105"というタイプ。ガス容量は105gで、全体重量は190gでした。

お湯を入れるのはsnow peakのチタンシングルマグカップ450。これは登山用品では定番の人気商品だそう。ガスバーナーより前に入手していました。Amazonで注文したら全然届かず「在庫あり」から「いつ届くかわからなくなった」という連絡が来て、結局入手まで3週間かかりました。店頭ではまず見かけないです(あってもそれはダブルマグという火にかけられないタイプのはず)。

200mlの水を注いで点火。ちなみにガスバーナーによっては点火装置がついていない(壊れやすい部分だから)ものもあり、その場合は当然ライターやマッチで点けないといけません。点火装置がついていても、念のため普通はライター・マッチは持参するらしいですが。

SOTOのAMICUSを選んだのは風に強いという話を聞いたからです。ご覧のようにガスが出る部分がすり鉢状になっていて、風に煽られにくく火が消えにくいとか。屋外はやっぱり風があるのを前提で考えないといけないんですね。そういうのはインドア人間にはなかなか想像がつきにくいところでした。ちなみに写真は一度使ったあとなので、熱せられて黄銅色になっています。

200mlの水が沸騰するまで約1分30秒でした。この数字は結構早いのかな?体感的には、え?もう湧いた?という感じでした。材質としてのチタンは熱伝導率が低いので、火があたった部分だけがよく熱せられるからと聞いたことがあります。つまり他に熱が逃げて行きにくいので効率が良いと。あと、同じくチタン製のリッド(蓋)をかぶせていたというのもあるでしょう(リッドはサードパーティ製。Amazon先生のおすすめ欄に出ていた)。 

Tパックで紅茶を入れて、牛乳を入れて飲みました。ミッション終了。あ、しかしアウトドアで紅茶派は砂糖とミルクと用意するのが面倒かもしれぬ...。コーヒーだとしても、ブラックは飲めないので一緒か。

チタンシングルマグカップ、届いてから日常生活で使っていますけれど、なぜチタンを使うのかというのがわかってきました。ひとつは軽くて丈夫、もうひとつは先に書いた熱伝導率が低いというのが、飲むときにも効いているということ。つまり、飲み物が入っている部分だけ熱いあるいは冷たくて、そのほかの部分に熱が伝わりにくいので、冷めないし、あるいは冷たいままなんですね。これはすごく実感できます。その特性もあって、金属だけど熱湯を入れても口をつけるところはそれほど熱くなくなりません。

あと少し気になったのがチタン製だからなのかどうかわかりませんが、洗ったあとに自然乾燥させると表面に結構あとが残るんですよね。ちょっと汚く見えてしまう。アウトドア用途だから気にしなければいいんでしょうけど、日常使いだと気になる。。水分はよく拭き取るか、ウェットティッシュで汚れを拭き取ると綺麗に使えることがわかってきました。

一応、非常用も考えているし、アウトドアで燃料切れになるともちろん困るので、ガス容量を把握することに。1分30秒の燃焼でガスは4g減りました。途中火加減がわからなくて、最大までコックをひねったりしましたから、実際はもう少し少なくて済むかも。105g缶だと26.25回、200mlの水(飲み物や食べ物の一回分の容量を想定)を沸騰させられるということになります。時間換算だと、1分30秒×26.25回=約39分間分。お湯を沸かすんじゃなくて、炒めものをしたりするときに一食分作るのにだいたいどれくらいの時間必要か実験して把握しなければ。まあ、持ち運びに支障がなければ、より大きい缶を持っていく(250缶というのがある)のがいいんでしょうけど、その場合でも残り容量の把握(推定)はいります。あと何回使えるのかって非常時には重要でしょうから。

チタンマグの中にAMICUS本体をケースに入れて格納し、リッドで蓋をして、その上に105缶を乗せるとコンパクトに収まります。363gは割と軽いので、非常時の持ち出しでも負担は少ないはず!このサイズの適当な袋がないので、手ぬぐいで包めばいいかな。

スノーピーク(snow peak) チタンシングルマグ 450 [容量450ml] MG-143

スノーピーク(snow peak) チタンシングルマグ 450 [容量450ml] MG-143

 

入手まで時間かかったりしますが、一応Amazonのリンク貼っておきます。形がにているダブルマグを買った場合、そちらはくれぐれも火にかけないようにしましょう(構造上破裂のおそれがあるとか)。シングルマグカップは火にかけてもいいという記述はないのですけど、多くの登山・アウトドア人が実証済み(複数のブログ・youtubeを見た限りでは問題なし)

ソト(SOTO) AMICUS(アミカス) SOD-320

ソト(SOTO) AMICUS(アミカス) SOD-320

 

AMICUSはヨドバシカメラで買った方が安いかもしれません。ポイント還元分でガスを買うのがいいかも。Amazonの場合、AMICUSとガスのセットやシェラカップとのセットがあるのでセット買い目的なら。