フミナ先輩をつくろう(Figure-rise Bust ホシノ・フミナ)

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どーん。いきなり完成形。バンダイから発売されているフィギュアのプラモデルを買ってきて作りました。ゆっくり作って1時間くらい。塗装なしの素組みです。うーん、びっくり。塗装なしでこの表情が出せるなんて...なんてビューティフル。そして、このボリューミーな造形をプラモデルでできるなんて、驚き。誰でも組み立てれば、これが作れるって、どういう技術なんだ。

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コミケに20年来一緒に行っている先輩がモデラーでして、フィギュアやプラモデルをよく作成されてます。わたしもプラモデルは子どもの頃からぽちぽち作ってましたが、塗装などはせず、スミ入れ程度なのでモデラーと言うにはおこがましいレベル。それに、フィギュアを作ったことはないです。根気が続かないのと、やはり塗装がめんどうに思えて。さて、その先輩が「プラモデルを作るのに飽きたから、プラモデルを買ってきた」とよくわからないことを夜中につぶやかれていたのを見て、急にわたしも何か作りたくなったのでした。

最初はガンプラの1/144スケールのものにしようと思ってお店に行ったのですが、ガンプラのすぐそばにこの通称:フミナ先輩の箱が置かれていたので、思わず買ってしまいました。このフミナ先輩は「ガンダムビルドファイターズ」というガンダムシリーズの系列のアニメの登場人物らしいのですが、くわしいことは知りません。先述の先輩がなぜか何体もこのフミナ先輩の胸像を作っていて、なんでそんな同じものを何体も作ってしまうのかと不思議に思っていたんですよね。

あと、ガンプラよりもフィギュアのプラモデルの方が作るのは簡単だろうと(バストアップモデルなので全身ではないし)。以前、ミレニアム・ファルコン号のプラモデルを作っている途中に疲れてきて、3年くらい経ちますがまだ完成しません。部品点数と工程が多くて、集中力が落ちてると作ろう!という気にすらならないのです。普通の人ならたぶん一週間くらい、いやもっと短い期間で作れるのでしょうが。

今回、せっかく創作意欲が湧いたのだから、途中で投げ出してしまいそうなものは避けて、週末のうちに完成させたかったのでフミナ先輩にしました。実際、1時間くらいの作業量だったのでちょうど良かったです。

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箱をあけると、あれ意外に部品点数が多くないですかね。。

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で、つくりはじめるとけっこうさくさく進みます。最初に書いたように、だんだんそのボリューミーな造形におどろきはじめました。この風になびくパーカーの立体表現のすごさは一体なんなんだ...!差し替えでパーカーを着ないバージョンでの作成もできると説明書にはあるのですが、個人的にはこのパーカーは作るべきです。このプラモデルを実現した人に敬意を表して、その造形の妙を実感すべきと思います(大げさ)。

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もうひとつすごいのが表情、特に目ですね。こういうふうに別パーツになっています。この時点ですごい多色成形されてます。プラモデルじゃないフィギュアは、自分で目を塗装するかデカールを貼るかしないといけないはずですが、もうここまでできてるという。

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これを顔のパーツに裏側からはめるようになってます。顔パーツに瞳が描いてあるんじゃなくって、あくまで立体造形として目は別になってるところにすごいこだわりを感じます。眉毛もなんと別パーツ。

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タンクトップの黒い縁と猫ちゃんのアップリケはシールで実現されていて、ピンク色の部分は別パーツ。本当にまったく塗装せずにここまでできるのが驚き。素組みなの分割線がよく見えると思いますが、髪の毛もこの複雑さをパーツの組み合わせで実現しています。ポニーテールは任意の方向に稼働すらできます。うーん、すごいすごい言い過ぎですが、すごいとしか。わたしは組み立ててるだけなんですが、組み立てるだけでこの立体が造形されていくところにものすごくワクワクしてしまいました。あぁ、プラモデル作るの楽しいな、やっぱり。これが先輩がフミナ先輩を何体も作る理由かも...。

完成させてから、あらゆる方向や光源で撮影しまくってしまいました。

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やっぱり表情がいいですね。(以上、iPhoneで撮影)

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おお、そのまなざしは何をみつめているのか(α6300+SEL55F18Zで撮影)

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輝きの向こう側へ?(α6300+SEL55F18Zで撮影)

iPhoneでの撮影はもともとの被写界深度が深いので、手軽にぱっと全体像を撮るにはiPhoneの方が便利ですね。一眼レフで撮る場合はピントをマニュアルフォーカスで瞳に合わせて、絞りを変えて何枚か撮ってみないと思うような感じになりにくい。はじめはかなり絞って全体を捉えた方が良さそう。これは絞りを少しあけて表情をクローズアップさせてみました。物撮り、難しい...。

 このプラモデルはフィギュアライズバストという胸像シリーズで、他にもいくつかのキャラクターが出ているようです。作成にかなり敷居の高いフィギュアをプラモデルでここまで精巧に実現してしまっているところは、さすがバンダイ、驚異のメカニズム。短時間で作れて、非常に満足でした。