フミナ先輩ふたたび(Figure-rise Standard ホシノ・フミナ)

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かっこいいフミナ先輩

7月にバンダイのフィギュアプラモデル、フィギュアライズバストのホシノ・フミナ(通称フミナ先輩)を組み立てましたが、その可動式全身モデル版が発売されました。例によってモデラーの先輩がいち早くつくっていたのに触発されて、わたしもつくることにしました。秋の夜長にtwitterAmazonプライムも見ずに無心でプラモデルつくるっていいものです(長期化する在宅勤務にあわせて作業机と椅子を拡張してたのも作成にプラスに働きました)。エキスポシティにある公式ショップ「ガンダムスクウェア」で購入してきました。

www.dempa-anshitsu.org

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フィギュアライズバスト版に比べると箱が大型化。1/144スケールのRGガンプラと同じくらいの深さがあります。可動全身モデルだから当然か。ぱっと見では部品点数が多く感じましたけど、ほかのフィギュアとの共用パーツがランナーまるごと入っていたりして使わない部品もけっこうあります。つくりはじめてわかったのは、腕だったら上腕・下腕がすでにひとつのパーツとして成形されているので、工程は少なく、切り取りさえすれば組み立ては簡単です。さくさく進みます。ガンプラ(メカ)に比べるとフィギュアなので外装部品とかの装飾?(パイプとかモールドとか)が少ないんですよね。

組み立てに関する注意事項を一点だけ、最後の方に書いておきます。

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フィギュアライズバストでは、かなり特殊な方法で瞳を再現していましたが、フィギュアライズスタンダードでは、シールと水転写式デカールの2種類の方法が用意されています。シールだきっと光の反射が強く出るだろうなーと思ってデカールにしました。顔アップでわかりますけど、右眉のデカールとれてますね(汗)デカール使うときはピンセットと綿棒(水分を吸い取る)を使います。きちんと水を吸い取っておかないと、あらぬ方向に移動していてそのままぴたっとくっついたりします。。。公式イラストを見る限り、もうちょっとつり目気味に貼り付ければよかったかなぁ。頬のチークもシール、デカール両方ついています。塗装が苦手で、常にパチ組み(スナップフィットのみで接着しない、無塗装で済ます)の私にはありがたい。

なお、顔の表示はキメ顔、困り顔、驚き顔の三種類が選べます。あとで述べる腕パーツと違って、3種類をあとで組み換えるのはちょっと難しい感じです。髪形パーツを組み付けるので。

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可動モデルなのでひじやひざを曲げることができます。二重間接(ツインスイング)パーツが入っているので、180度どころか反対側へ反らすことも可能で、自然なポージングができます。ちょっとパーツが目立ってしまいますけど、これ本当にすごい。

いや、この「ツインスイングでひじを曲げる機構」って、F.S.S.(ファイブスターストーリーズ)という永野護氏の漫画で、MHというメカ(今はGTMって名前に変わりました)のひじ機構として、すでに25年くらい前にはデザイン化されているのですよね。でも、プラモデルとして実装されたのってわたしはこのフミナ先輩で初めて見ました。こちらはフィギュアモデルですが、ガンプラのようなメカモデルでもこのツインスイングは昔はなかったような気がするんですが、今のガンプラだと普通なのかな?最近、フミナ先輩以外はつくっていないのでわからないんですけど。時代が永野護デザインにやっと追いついたか...って勝手に思っています。余談でした。

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股関節の機構とひざの機構の組み合わせで、こんな風にぺったんと座ることだってできちゃう。正直びっくりしました。

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ひじを曲げるだけでなく、腕をひねることもできます。ツインスイングほど目立ちませんが地味によくできてます。上腕やひざ下のパーティングラインはひねり機構のためです。

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腰のラインではなく、バストラインの下で左右ひねり、上下可動します。このあたり、製作者のこだわりを感じます。

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股関節が柔軟に動くので内股にすることもできますし、それよりもなによりも、あらゆるポーズでしっかり自立します。これもすごい。

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フィギュアライズバスト版では絶対パーカーありで組み立ててくれ!と言ってた気がしますが、こちらではパーカーなしの方がおすすめです。背中から腰、ヒップラインのなみなみならぬ造形の美しさを感じるにはパーカーなしでないと。ここにも製作者の執念を感じます。(背中の穴はスタンドに取り付けるためのものです)

パーカーは着脱可能です。また、パーカーありの腕とパーカーなしの腕は両方作成できるようになっています。

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女性らしく立たせるというのは、ちゃんとポージングを研究しないと(観察力がないと)できないもんだなぁと思いました。そのまま立たせようとすると仁王立ちになっちゃう。可動域が広いので「立たせたように立つ」わけで、可動モデルの本領を発揮させるには組み立てる側に責任(?)があるということなんでしょう。

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足首も可動するんですよ。ここまでやるか。

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パーカーがあるほうが動きの派手さをつくりやすいかなって思っていたんですけど、こういう華奢な感じを出すには肩出しポージングの方がいいんですね。奥が深い。カワイイなフミナ先輩は。

 

最後に組み立て上の注意をひとつ。わたしが間違えかけたところです。

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説明書を読むとパーカーありとなしでは、腕を選ぶように指示がありますが、これはどちらか一方しか再現できないという意味ではなく、部品上は両方とも組み立てることができます。胴体に組み付けるときに選択してねという意味です。ボールジョイントなので、あとからでもつけかえはできます。

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パーツ番号A9,A11,A13,A27(右腕側)A10,A12,A13,A26(左腕側)という可動ポイント部品は、色違いで同じ番号のパーツが存在します。左右一組×2色で、腕4本分の部品がちゃんと存在します。なので、部品を差し替えることなく、腕を二組つくることができます。

パーカーありには部品番号の横にイエローと書かれていますが、これは塗装指示ではなく、パーツの色を指しています。イエローはパーカーと同じ色です。

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一方、パーカーなしは「ペールオレンジ」と書いてあります。オレンジって書いてあるのでわかりにくいですが、ようは肌色のことです。

つまり、Aの番号で「イエロー」のパーツランナーと「ペールオレンジ(肌色)」のパーツランナーが2種類あるということです。それぞれに腕2本、一組分の可動パーツが存在します。

この部分、色違いならパーツのアルファベット分けてくれた方がよかったなぁって思います。わたし、最初にA13のイエローを切り取って、そのあとちょっと休憩してから、A9とA11をペールオレンジの方のパーツを切り取って、A13イエローに組み付けてしまったんです。「あれ?関節の色がちぐはぐだなぁ。ここだけ塗装がいるってことなんか?でも見えにくい場所だからいいかー」って、間違った解釈をしてしまって。右腕をつくったあとに、左腕をつくろとすると、A13のペールオレンジが一組まるまる残っていたので、あれ?もしかして関節の色そろえられた??って気付きました。接着しないスナップフィットとはいえ、関節パーツは遊びがないようにつくられているので外すのに少し苦労しました。。

わたしのように最近プラモデルをあまりつくっていないみなさま、ぜひお気をつけください。

 *Amazonアフィリエイト貼ろうとしたら、むっちゃ高騰してるのでやめました。公式ショップでは2640円でしたのでそれ以上はダメです。ガンプラ公式ショップ、ヨドバシカメラジョーシンキッズランドなどで探してくださいませ。