乗り物だらけの旅 in 須磨

5月の連休中に須磨浦山上遊園へ行きました。時系列的には前回の浜寺公園よりも先です。なにか、この連休中は海に行きたい!欲が旺盛だったようです。さて、須磨浦山上遊園は神戸市の須磨区にあります。神戸三宮から若干の距離があり、JR以外だと乗り換えが生じます。

阪急十三から神戸線にのって新開地へ。時間帯によっては神戸高速鉄道直通で高速神戸までノンストップ(降車不要)で行けるときもあります。そこから山陽電鉄への直通電車に乗って、須磨浦公園駅まで。十三から約1時間くらい。途中から海沿いを走るので気分が良いです。須磨浦山上遊園へは、ここ須磨浦公園駅に直結したロープウェイ駅から行くことができます。この時点で、すでに阪急、神戸高速鉄道山陽電鉄と3社の路線を乗り継いでいますね。

先に書いておきますと、山上遊園内は飲食施設が喫茶店しかなく(軽食はあり)、お弁当持参でないなら、須磨浦公園駅のひとつ手前の山陽須磨駅(JR須磨駅と近い)で途中下車する方がおすすめです。駅前にわりと飲食店があります(須磨浦公園駅前は一箇所くらしかない)。

さて、須磨浦山上遊園へ。

階段を登って、まずはロープウェイ。

赤いやまびこ号

ぐんぐん登っていきます。新緑がまぶしい!

海の方にみえるはしけは海釣り公園的な施設のようです(釣りに興味がないのでちゃんと調べていない)

ロープウェイの山上駅にも展望台がありますが、ここからさらにカーレーターか徒歩で山上を目指します。カーレーターっていうのは、二人乗りの箱型のリフトみたいなものが、ベルトコンベアーに載っているような乗り物です。

どうでしょう。遊園地の乗り物っぽい、なかなか味わいのある乗り物でしょう?けっこう楽しいです。発車時と降車時、ベルトからレールに切り替わるあたりで盛大に揺れますが、それ意外はわりと快適です。

さらに上がったことがわかります。この日は午前中はやや曇っていたので徒歩で登っている人もちらほら。これからの季節は暑くなるので、素直にカーレーターの方がおすすめです。

須磨の海、沖合は遊覧船、フェリー、タンカー、ヨットなど、とにかく船でいっぱいです。

西の方を見ると明石海峡大橋と対岸の淡路島がよく見えます。明石海峡大橋自体は長大な橋ですが、ここから見ると海峡がいかに狭い場所かよくわかりました。船の行き来が大変なわけです。

山上には展望閣という円筒型の建物があり、その3階部分は回転するようになっています。喫茶店を利用しない場合でも、入場料を払うシステムになっています(セルフで箱にお金を入れるというのどかな感じですけど)。最初、ここで軽食を食べてもいいなーと考えていたのですが、椅子に座っていると3分しないうちに回転に酔ってしまったので、乗り物酔いする方は下で食べてくることをおすすめします。。酔ったので屋上(回転しない)に行って、景色を楽しみました。

この回転展望閣があるのは鉢伏山という場所で、じつは山上遊園と呼ばれる施設があるのは向かいにある旗振山なのです。そこまではリフトが通っています。展望を楽しむだけなら、ここまででもいいかもしれません。山上遊園には少し狭い公園と、電動カー、サイクルモノレールなど、主に親子づれ向けの施設があるだけなので。しかし、このリフトに乗ると面白いものが見られる?というか体験できるので、少しおすすめです。

一度下って、谷をこえて、再びのぼります。そういえばリフトってシートベルト的なものがないんですよね。向かいからくるリフトに3歳児くらいが何ももたず、ただ腰掛けたまま乗っているのをみてちょっとびっくりしました。少しでも揺れたら落ちるやん!ってびびりました。なので、わたしはずっと手すりにしがみついていました。

で、その谷の部分に注目です。鉢伏山側に「せっつのくに」(摂津国)、旗振山側に「はりまのくに」(播磨国)と旧国名が書かれています。そう、ここは旧国境なのです。現在は神戸市須磨区と神戸市垂水区の区境になっているようです(地図で確認しました)。摂津国は大阪の北中部(今でも北摂と呼ばれる)だけじゃなくて、兵庫県まで広がる、かなり広大な地域だったのですね(旧国の地理にはあまり詳しくないんで知りませんでした)。

振り返ると展望閣がけっこう遠くに見えます。右奥にはフェリー「さんふらわあ」が見えました。写真では見えませんが、飛行機もよく見えます。神戸、関西、伊丹と空港が集中してますしね。

せっかくなので山上遊園にある乗り物、サイクルモノレール(200円)にも乗りました。山の際にあるので、かなり見晴らしがいいです。人力で適当に間隔をあけて運行しているので、混んでいないときは途中で停まって、写真を撮ったりする余裕もあります(一応、安全のため係員さんはちゃんといます)。

ここまでで、鉄道3路線に加え、ロープウェイ、カーレーター、回転展望閣(乗り物?)、リフト、サイクルモノレールと8つの乗り物に乗車しています。タイトルどおり、乗り物だらけ。そして、特に何をすることもなく、ただ景色を楽しむのが目的という。

ところで、須磨浦山上遊園自体には入園料はないのですが、山上への交通費はかかります。ロープウェイ往復、カーレーター往復、回転展望閣の入場料、リフト往復で、大人1800円の切符が麓で売られています。リフト抜きの場合は1200円。

カーレーターの下りはややスリルがあります

このあたりでめちゃくちゃ揺れます

帰りのロープウェイはうみひこ号でした

放送見てなかったのですが、ブラタモリでも紹介されたらしい!

twitterでもネタとして書いたのですけど、山上にあったこの顔ハメは、ちょっとでも歴史を勉強した人ならハメたくないでしょう。。。なお隣は平清盛。(一応、書いておくと、二位ノ尼は平家が完全に負けたことを悟り「海の底にも都はありますぞ」と言って、安徳帝(幼児)とともに壇ノ浦で入水したのです)。

 

明石海峡大橋編につづく予定)