kindleは裸で

2012年に初代のkindle paperwhiteが出たとき、真っ先に3G+Wifiモデルを買って、それ以来愛用してきましたが、購入当初から純正のカバーをつけていました。kindle本体を裏面も含めて覆い、手帳式に開くカバーがついています。先月、高精細(300dpi)になった2015年モデル(第7世代)に買い換えたのですが、そのカバーを新モデルでも使おうと、カバーを外してみてびっくり。kindleってこんなに薄くて、持ちやすくて軽かったのかと。新旧関係なく。

*今回、新モデル購入に踏み切ったのは、kindleでマンガを読む機会が増えたからです。高精細だけあって、新モデルの方が紙と同じようなディティールや、トーンの違いがわかります。あと、動作スピードが上がっている点でも、マンガが読みやすくなっていました。逆に言うと、文字媒体のみなら、初代でも最新モデルでもあまり差違はないと思います。ページめくりのサクサク感はあがりますが。

 

重さを量ってみると、旧モデルは3G+Wifiなので216g(新モデルはWifiのみ版を買ったので、こちらは203g)。これに純正カバーをつけるとなんと349gもあります。そして、その重さ以上に違うのが、厚さ。上の写真の奧側が純正ケース、手前側が裸のkindleです(新モデルでも厚さは同じ)。比べてみると倍くらい違います。この厚みの違いが手に持ったときに「しっくりくるか」に結構な違いをもたらすのだと、今回初めて気づきました。買った直後になんで気づかなかったのか。

純正ケースはとにかく丈夫で、kindleをがっちりガードしてくるのは確かです。ケースを付けたまま鞄に放り込んでいても、本体に傷がついたりすることは絶対にないようにできてます。しかし、その分、読むときにやや片手では扱いにくくなっていたのでした。それ故に、最近鞄に入れて持ち出す機会が減っていて、別にわざわざ文庫本を持ち歩く始末。文庫本の方が重いのに!

*例えば、今読んでいる「火星の人」(映画「オデッセイ」の原作)の文庫本は上下巻合わせて、357g。純正カバーをつけたkindleより重いのです。まぁ、上下巻を一緒に持ち歩くことはないので、片方だけならkindleの方が重いのですが。

そこで、新モデルからはkindleは裸で使うことに決めました。kindle本体の裏面はマットな素材で覆われていて、手が滑りにくくなっています。カバーをつけない場合のサイズも片手で確実にホールドできるサイズなので、持っていて落とすという可能性は低いです。実際、カバーを付けていたときも落としたことはないので。

で、持ち運びのときはやはり鞄に入れるときの保護がいるので、スリップインケースを使うことにしました。それが、一番上の写真です。新型kindleと合わせても、247gという軽さ。inateckというブランドのもので、素材はフェルト。開いている口はベルクロで閉じられるようになっていて、中に入れたkindleが滑り落ちないようになっています。このフェルト素材の作りなら、自分で作ったほうが早いという人もいるかと思いますが、この商品は一工夫あります。ベルクロがついているベルトを引くと中のkindleがするっとスライドして出てくるようになっていて、取り出しやすいのです。これ、単純な仕組みですがけっこう便利です。

 

純正ケースと比較すると、厚さは同じくらいなので、これまで鞄に入れていたスペースに収まります。

この裸でkindleを使うことを覚えてからは、以前より読書がはかどるようになりました。ちょっとした移動の空き時間で、twitterを見るよりもkindleで本を読んでいる時間が増えました。いやー、気づくのが遅すぎた。

 

どうしても、kindleの全面を保護する手帳型ケースが欲しい、でも重さが気になる(厚さは問わない)という方は、同じinateckのハードカバーケースがいいと思います。純正より価格が安くて質感もいいのですが、重さはkindle込みで290gとかなり軽くなります(実は新型と一緒に購入していたのですが、裸kindleに目覚めたため不採用にしてしまった)。

写真左が純正カバー、右がinateckのカバー。moleskineの手帳のような、硬質だけれど良い手触りが特徴で全然安っぽさはありません。純正カバーにあった金具がないのもいいです→この金具が鞄の中の他のガジェットにこすれてしまって、けっこう被害を受けました(泣)。