約100人のブックカバー展@LOFT梅田店

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LOFT梅田店で開かれていた「約100人のブックカバー展」を見てきた。そしてブックカバーを買ってきた。参加している約100人のイラスト作家さんたちが考えた「架空の書店」の「架空のブックカバー」を印刷してそのまま売っている展示即売会。5枚を自由に選んで550円。上の写真はわたしのセレクト。上段左から北浦和也さん(「○○ store」)、shiisoさん(「綴るBOOKSTORE」)、U井T吾さん(「琵琶湖のほとり書店」)、下段左からリタ・ジェイさん(「FOXBOOKS」)、SAITEMISSさん(「小鳥」)。本を包んだとき、パターンじゃなくて一枚絵のものはどうしても見切れる部分が出てしまうけれど、それもまた良し(とはいえ、余白がもうちっとあってもいいかな)。

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きょうは別の買い物で梅田に来たのだけど、当てが外れてうろうろしていたらたまたまやっていたのでした。今日が11/14なので明日までだった!カバーの印刷の品質がいいなぁと思っていたら、しばらく前に「きみはこういうの好きではないか?」と知人に教えてもらった大阪の印刷工房、レトロ印刷JAMだった。なるほど、こういう風につながったか。

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棚に印刷されたブックカバーの紙が重ねて置いてあって、それぞれに架空の書店の紹介文が書かれている。こういうのを考えるのは楽しそう。

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約100人分を見て思ったのはブックカバーとしてはかなり個性的なものが多く、そのせいか架空の書店も「専門書店」が多かった。いかにも大型書店とかチェーン店っぽい架空の書店がひとつくらいあってもいいかなと思う。イラスト展ではなくて、ブックカバー展なのでそこはこだわりが欲しい。ブックカバーのイラストの傾向として、80〜90年代のファンシーポップな感じのものが多い気がした(ので、セレクトからは外してみた)。何周か回ったリバイバルなんだろうけど、流行のものはかぶりがちなのでたくさん集まるなかでは埋もれてしまうなぁという感想。

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これは以前、東急ハンズで買った架空の書店の架空のブックカバー(今回見たのがLOFTで開催なので、こちらはたぶん別口の展覧会か企画と思う)。沖縄にあるという「ハイサイブックス」のもの。作者は豊永盛人さん。ほら、よくわからないけれど地元の書店っぽさがあるでしょう。地域に4-5軒の店舗がある気がしてくる。

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*おまけ
ハイサイブックスのカバーが包んでいるのは作家・長嶋有のエッセイ「いろんな気持ちが本当の気持ち」。この本はわたしにとっては大切な本。希少本とか誰かにもらったとかではなくて、この本の内容自体が。なんというか、文章の面白さとか視点とか観察することとか、いろんな面で目を開かされた気がしたんですよね。今も読み返すたびにぐわっと頭の中が外に開く。

(...あー、この本はご本人に目の前でサインしてもらったのでモノ自体もわたしにとっては貴重)

文庫化されてます→ 

いろんな気持ちが本当の気持ち (ちくま文庫)

いろんな気持ちが本当の気持ち (ちくま文庫)