秋の服と靴、靴の手入れ

わたしは秋になるとひとなみに洋服や靴が買いたくなるのですが、汗っかきで体温調節が下手な自分に適しているのはスポーツ用品店や登山用品店で扱っているアパレルではないか?と思いはじめて、どちらも入っていることが多いショッピングモールをうろうろしています。モールじゃなければ、ヨドバシカメラとかもちょうどいいんですよね。

極限の環境でも使える製品を日用品に転用しようという、軍事産業が民生品に転用されるみたいなことを目論んでいるわけですが、軽さやファッションを求めるならスポーツ系、耐久性を求めるなら登山系かなと。ならば、秋冬は登山用品系で行くかーと思って、ミドルレイヤー(登山アパレルっぽい用語)の服を一枚、トレッキングシューズを一足買いました。

ミドルレイヤーの服というのはフリースみたいなパーカー(最近はパーカと言うらしい)で中薄の生地なんですけど、吸湿にすぐれていて汗をかくような状況でも汗冷えしないという説明が書いてありました。そう、それ!汗冷え。汗っかき、冬のあるある。10月とか11月の寒さが定まらない時期とかもそうだし、寒さで本格的に暖房が入り始める12月以降もとにかく、ちょっと暑いというときにすぐ汗が出るのですよね。そして、急速に冷えてお腹を下しがち。これって結構切実な問題で、冬でも下着はドライ素材のものを着ています。

で、一応、裏起毛もついているのでさわり心地もよくって、下着の上にそのまま着る感じです。シャツを省いて、できるだけ薄く軽くする目的のようです。でも、保温性は高くしたいという意思を感じます(登山者の?)。

夜寝るときにTシャツ一枚では寒くなってきましたけど、昨晩上にこのミドルレイヤーパーカーを着て寝たら、なんというか温かすぎず、涼しすぎず、ちゃんと冷えからも守ってくれて、「ああ、これが適温、恒常性維持...体温が安定しているって素晴らしい。」って感じて、とても気持ちよく眠りにつけました。登山用品なめるなよ!って言われそうですけど、登山の場面じゃなくても実感できたのが私には大きい。日用使いを企んでいるわけで。

次にトレッキングシューズ。今、スニーカーを一足しか持っていなくって、バリエーションを増やしたかったのもあるんですが、登山までいかなくてもハイキングコースみたいな舗装されていないところを歩けるものが欲しかったんです。というのも、今年の5月の連休に神戸の布引の滝を見に行ったんですよね。大工道具博物館を見るついでに。登るつもりはなかったので、ロープウェイで布引ハーブ園まで登って、そこから下っていくことにしました。足はもう一足と書いたスニーカーで。で、これがなかなか道が険しかったんですよね。舗装されていない道というのは凹凸があり、段差があり、滑りやすく、平地ではグリップもあるスニーカーでも心もとない感じで、捻挫の危機を感じる場面もあって。下りの方が靴の能力試される!って思いました。で、割とカジュアルに見に行けるように思っていた布引の滝も、六甲の山の中には違いなく、こういうところに気分転換に軽く散策に来るのでも、靴はそれなりにちゃんとしたものがいるなーと思ったのでした。

しょっちゅう、そういう場所に出かけるわけではないけれど、秋はなにかアウトドア欲が高まるのもあって、じゃあ靴ほしかったし、買おうと思って選んだのが上の写真の、メリルというメーカーのMOAB2 MID GORE-TEXという靴。お値段的にはちょっと高めのスニーカーとあまり変わらないです。MIDというのはくるぶしまで覆うミッドカットという意味で、ブーツ形状ってことですね。GORE-TEXは透湿素材の名前で、登山用品に限らずよく出てきます。同じデザインでローカットのものもあったのでお店で履き比べさせてもらったら、ミッドカットの方が安定性があって、靴と足の一体感がありました。重さはローよりミッドの方が重いはずが、なぜか軽く感じで歩きやすかったです。(登山用品店だったので斜面と段差を試せる台がありました)

ちょっとでも山っぽいところに行くなら、ミッドカットくらいの靴の方が安全だと思います、とお店の方のアドバイスもありミッドカットにしました。街中で履くオンリーだったら、ローカットでもいいかも。そうそう、靴に重要なのは実は靴下っていうのも登山用品店で知りました。試着するときに厚めの靴下を貸してくださったのですけど、あれは寒冷地仕様ってことではなくて、登山靴は基本固めに作ってあるので、厚めの靴下をクッションにして足を守るんだそうです。だから柔らかい靴には薄い靴下、硬い靴には厚めの靴下を選択し、寒暖で選ぶわけではないと。知らんかった!

さてさて、帰宅してMOAB2に防水スプレーをかけてから、乾かしているときに興が乗ってきて、通勤で使っている靴のメンテナンスもはじめました。1年前くらいまでは通勤も休日もそれぞれ一足の靴を履きつぶすまで履いてを繰り返してたんですが、去年靴を買ったときに靴屋さんに「ちゃんとメンテナンスしたら、靴は長持ちします!」と力説されたので、以来、ローテーションで履くこと、数ヶ月に一回はメンテナンスすることを心がけています。実際、靴のヘタレ具合が全然違います。

メンテナンスといっても、かんたんなことです。1:防水スプレーをかけること、2:靴用クリームで磨くことです。どちらも靴屋さんで普通に売っているもの。そんなにまめにはやらなくって、3-4ヶ月に一回くらい。わたしも誤解してたんですけど、防水スプレーは雨に濡れても大丈夫とかそういうためのものじゃなくって、水や油が付着することによる汚れを防ぐためのものなんでした。

どうでもいいことですが、靴磨きって、サザエさんくらい古いマンガではよく出てくるシーンですけど、それ以降のマンガやアニメ、映画ではあまり見ないですね。。やってると結構楽しいですよ、靴が綺麗なっていくのを見るの(基本、掃除好き。地味な作業好き)。

 

 靴は基本、履いて買った方が良いと思いますが、アフィリエイト載せておきます。ローカットの方とハイカットの方。私が買った色はもう店頭にしかないかも。

 防水スプレーはこれ。靴屋さんでよく売っているもの。

靴クリームはこれが一番便利。