一夜明けて、7:30に起床。マドリードの爽やかな朝〜とブラインドをあけると、そこは真っ暗闇。あれ?時差ぼけでまだ朝じゃなかった?と思って時計を見たのですが、すでに現地時間に合わせた時計ではやっぱり朝7:30。不審に思ってgoogle先生で調べると、なんと12月末のマドリードの日の出は8:36とあるじゃないですか。無茶苦茶遅い!
あ、ちなみにホテルにはWifi完備で、チェックイン時にSSIDとパスワードを教わりました。日中でかけるときは、日本で借りてきたレンタルWifi(GlobalWifi)を使用。ソフトバンクの海外パケ放題というプランはあるにはあるものの、放題とは名ばかりで最大井一日25MBしか使えず、1980〜2980円というぼったくりなのではなから使わず(データローミングをオフ)。マドリード、バルセロナともに出先ではgoogle mapを使って、最寄りの公共交通機関の検索を多用したのでレンタルWifiで良かったと思います。
今日は日曜日だったので、買い物はできないだろうと思い、ソフィア王妃芸術センターでゲルニカを見るのと、そのあとプラド美術館へ行くことを目的にしていました。まず8:30にホテルの朝食に行くと、全然人気がない。どうも、欧米人の観光客は朝が遅いというのは本当のようです。ビュッフェ形式で一番だったのは、やはりパン。小麦粉やバターが日本とは違うのか、ノーマルなパンほど美味しいです。ここで、わが家伝来の秘策「朝食のパンは多めに確保して観光に持参せよ」を実行。海外旅行中は何かと観光優先や言語的に慣れないこともあって昼食を確保できないこともあるため、その場合はこのパンを食べるという教え(簡単だけど効果あり)です。実際、役に立ちました。
さて、ホテルから歩いて5分のTribunal駅から1号線に乗ってAtocha駅へ向かいます。まずは切符。券売機でそれぞれ10回回数券を買います。12.2ユーロ。この回数券以外ににもツーリストトラベルパスというのがありますが、一日に2−3回地下鉄に乗る程度なら、回数券の方がお得だと思います。有効期限もないので、複数日にまたがって使えますし、複数人で使い回しもOKです。マドリードの地下鉄は乗るときに改札機に券を入れるのみで、下りるときは不要でした。ちなみに、列車のドアは手動なので注意。駅名アナウンスがあるので、降りる駅を聞き落とさないようにします。
地下鉄Atocha駅から歩いて5分のところにソフィア王妃芸術センターがあります。一見、現代建築に見えたのですが旧来の建築と現代建築の融合でした。展示室は旧来(日本の近代建築のような古い建物で中庭のある回廊式の作り。ゲルニカのある部屋を含めて、20世紀初頭の一部の作品(ミロなど)以外は写真撮影OKでした。
ダリの作品が廊下に展示されていました。
ピカソ以外のキュビズムの作品をたくさん見ましたが、造形的にとても面白く、特に彫刻作品はレプリカが欲しいなーと思うものが多かったです(残念ながらミュージアムショップにはそういうのはなく、しょんぼり。需要がないのでしょう)。さて、いくつかの展示室を巡ったあとに巨大なゲルニカを見たのですが、わたし自身はあまり感激とか、作品のあらわす反戦・恐怖・闇などの感情は湧いてきませんでした。これは意外でした。たぶん、巨大すぎるほぼ壁画で、ペンキで描かれた作品なので、のっぺりとてかった風に見えたからです。肉筆っぽいものを想像していたので、自分のなかでのインパクトが薄かったように思います。展示の方法(ライティング、室内環境)によるのかなーと思いましたが、わかりませんでした。ただ、ゲルニカの部屋の手前にあった、おそらくゲルニカの習作となったA4二枚くらいに書かれた漫画的コマ割りのペン画の方には、深い感銘を受けました。ピカソがゲルニカにこめた苦悩のようなものは、こちらの方がより強く感じられました。
お昼近くになったので、そこから歩いて10分くらい(目測)のプラド美術館へ向かいました。
向こうに見えるのがスペイン国鉄のAtocha駅。AVE(新幹線)もここから出発します。
途中で日曜古本市に出くわしました。常設のようです。かなり賑わっていました。
プラド美術館へ到着
(つづく)