長らく、自宅でのメインPCはMacbook Proなのですが、いかんせん持ち歩くには重すぎて大きすぎるので、モバイルPCとしてASUS T90chiというWindows10搭載の2 in 1タブレットPCを使うようになりました。T90chiについては他に詳しい記事を書かれている方がいるのでここでは詳細は書きませんが、とてもいじりがいのあるマシンです。Windowsタブレットという存在自体もiPadやIPhoneとはまったく違って面白いです。詳しくは書かないと書きましたが、1本だけあとで書いておきます。
さて、本題。Macに移行してから10年経ちますが、唯一不満だったのがゲームです。わたしはMicrosoft Flight SimulatorとMicrosoft Train Simulatorの大ファンだったのですが、Macにはこれに匹敵する市販のシミュレーターがなかったのですよね。今回、T90chiを使うようになって、そういえばこれはWindowsなんだからできるじゃないか!と気づいて、さっそく探してみたのです。
結果、どちらのシミュレーターもMicrosoftの最新版というのはなく、Flifht Simは、Microsoftの手を離れて他社でバージョンアップを続けていました。他方、Train SimはMicrosoft版は最初に出たやつからはアップデートがなかったらしいです。しかし、非常に思想や内容が似たものがヨーロッパで開発を続けられており、それがTrain Simulator 2016(毎年アップデートされる)でした。実質的にMicrosoft Train Simulatorの後継とみなされているようです。
購入はSteamというダウンロードゲーム販売大手のサイトから行うことができました。WindowsストアにTrain Simulatorという名前の無料ソフトがありますが、そちらではありませんのでご注意(紛らわしい!)。
では、まずはゲーム画面をご覧ください。
この画面は実際のシミュレーターの画面をキャプチャーしたもので、動画再生のキャプチャーではありません。リアルタイムにシミュレーションされて動いている画面です。T90chiは32ビットなので、描画設定をLowestに設定していますが、それでもこの精細さでかくかく止まったりもせずにスムーズに動きます。このあたりはWindows10の力?もあるのでしょうか。ただし、ゲームのロードには時間がかかります。チュートリアルで2-3分、シナリオのあるもので5分くらい。あ、Tipsですがゲームのオープニング動画はT90chiには処理がきついのでそこで止まることがあります。これは始まってすぐにESCキーを押せば動画をスキップできるので問題なしです。
さて、Train Simulatorって何が面白いの?っていうと、わたしはやっぱり「実際の電車・電気機関車・蒸気機関車と同じ操作方法で動く」というところに面白さを感じます。上の画像の中に操縦席の視点がありましたが、その中に描写されているレバーやスイッチは、すべてキーボードやマウスの操作で動かせるんです。スロットルレバーを奥へ倒せば、メーターの針が動き、それに応じて列車のスピードが変わる。当然、車種によってレバーの位置も、スイッチやメーターの配置も違うので、それぞれ覚えないといけない。かつて、Microsoft Flight Simulatorは実際の航空機免許の教習課程で使われるくらいリアルに作ってあったのですが、ことTrain Simに関しても同じことが言えると思います。つまり、訓練をつめば実際の機関車や電車も動かせるくらいリアルにシミュレートされているという点で。
そういう細かすぎる操作が面倒!という人のためのイージー操作モードもちゃんとあるのですが、運転士になりきりたいという方はぜひ、レバー操作モードでやってほしいです。なにしろライトのスイッチ、窓のワイパーのスイッチまでちゃんとあって、操作できます。
あと、日本語版というのは残念ながらありません。チュートリアルも含めて、すべて英語です。でも、いちいち辞書を引かなくてもだいたいわかりますよ。列車を動かして、何かしらのミッションをこなす(どこどこ駅へ行く、貨物を運ぶなどなど)という目的があるので、英語だとしてもすべてそれに関連した内容です。直観的な理解で把握できます。日本語版がないからという理由でこのシミュレーターをやらないのはもったいないです。
T90chiのマシンパワーでできるかどうかは賭けみたいなところもありましたが、十分楽しめます。おすすめです。
*もっとパワーのあるPCなら、リアルタイム気象、リアルタイムライティングなどの設定も可能なので、列車が走る環境すべてをシミュレートできます。