VW Polo、7速DSGのSモード

Poloの話続きですいません。今日はお昼を食べに箕面へ行ってきたのですが、いつもたいてい新御堂筋で最北端の白島(はくのしま)2丁目まで行き、大阪府道9号線を西進して箕面駅前まで降りてきます。このわずかな区間のアップダウン、特にダウンヒルのワインディングを走るのが面白くて、景色もいいのでup!君のときもこのルートを通るのは秘やかな楽しみでした。

Polo 6cの7速DSGには通常のDモードとマニュアルシフトの他にSモードというものがあります。シフトノブをDモードまで下げたあと、一度かっくんと手前に引いてやるとSモードになり、もう一度引くと再びDモードになります(6RまではDモードのさらに手前にSモードのシフト位置があったようです)。このSモードの使い方がいまいちわかっておらず使う機会がないなーと思っていました。使い方というかDモードとの違いですね。

ネットで調べると、Sモードというのはスポーティーに走れるという抽象的な文面が多く、なんのこっちゃと思っていたのですが、よくよく読むと「急加速が欲しいとき」「くだり坂でエンジンブレーキをきかせたいとき」に使うと良いとわかりました。前者は高速道路などの合流や追い越しが想定されているようです。スポーティーというのはエンジンの回転数を上げて走ることっぽいのですが、実際Sモードでは3000回転くらいが常のようで、Dモードの1200-1500回転くらいとは大きく違います。この違いがトルクや加速に違いをもたらしているようですが、機械工学に詳しくないのでいまいち理解していません。

いまいち理解していませんが、今日、府道2号線から新御堂筋への合流地点ではじめてSモードを使ってみたところ、とても力強い走り(シートに背中が押しつけられるほどのG)をして、楽に合流できました。ここは高速道路のジャンクションのように長くて急なS字カーブのあとに、上り坂で合流ポイントに差しかかるため、up!君のASGとエンジンとわたしのシフト操作ではいつも難儀(エンジンが悲鳴をあげる)していたところだったので、その違いにとても驚きました。たぶん、DモードでもPoloのエンジンならなんなくこなせたように思うのですが「急加速」という点にSモードの真価があるようです。道路の流れを損なわないというのは、走行している車全ての安全に関わるところなので、合流がうまくできるこのモードはありがたいです。

あと、エンジンブレーキ。up!君のときはシフトダウンしてもあまりエンジンブレーキがきかなかったのです。これはPolo君のDモードでもそう思いました。しかし、下りのワインディング、箕面から池田や伊丹方面の景色がぱぁーっと開けるあたりでSモードにしていると、きっちりエンジンブレーキが効いているのがわかります。ブレーキングが最小限で済むので、ステアリング操作に集中できると思いました。

こんな風にSモードの使いどころをちょっと知ることができた今日の行程ですが、Sモードの3000回転維持しているときのエンジン音、けっこう気に入りました。普段の2000回転以下ではまったく室内ではエンジンの音が聞こえない静粛性の高いPolo君ですが、Sモードのエンジン音はがんがん聞こえてきます。それがとにかくかっこいい。あー、スポーティというのはこの音のことなのだなと。外見のおとなしめな感じとは裏腹な、力みなぎる感じのギャップがいいのだなと思った次第です。