近代建築巡り<御影公会堂>

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前回の旧甲子園ホテルの見学のあと、バスと阪神電車にのって御影公会堂にやってきました(最寄り駅は石屋川ですが、普通しか止まらないので御影から歩く方がいいかも)。この2017年4月にリニューアルしたばかりとあって、それはもう綺麗になっています。10年ほど前に一度来たことがあるのです。

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ファサードだけでなく側面も特徴的な外観をしています。どことなく船を連想させるつくり。旧甲子園ホテルでうかがった話ですが、建築と船というのは割と密接な関係があるそうで(艤装工事は建築関係の方が行うらしい)、船をモチーフにした建築というのは結構あるそう。確かに丸窓がある近代建築は京都や神戸、名古屋で目にしたことがあります。

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この広くとった明かり取りの構造はとてもいいものですね。他ではなかなか見られません。

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公会堂なのでホールの他、貸し会議室がたくさんあります。ここはちょうど角の円形になっている部分の部屋です。合唱やダンスの練習に使えそうな大きさの部屋もありました。

屋上には立ち入れなかったので窓から撮影した塔の部分。アンテナ塔かと思っていましたが、防災用の見張り塔的なもののようです。手すりのデザインも含めてアールデコですね。

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建物の奧側はまさに船尾という感じになっていました。

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反対側の側面はホールの座席の傾斜にあわせた明かり取りの窓の連続が特徴的。煙突はボイラーか何かのためでしょうか。

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張り出したひさしが斬新ですね。どことなく光子力研究所とかそういう感じのたたずまい。

公会堂としての役割がいまも続いていて、建物がしっかり活用されているのがいいですよね。あと、地階には名物のオムライスを出す食堂があるのですが、これがリニューアルで人気を呼んだのか、お昼時には満席で9組待ち。お昼ご飯のあてにしていたのですが、やむなく退散して、すぐ隣にあるラーメン屋さん「もっこす」で食べました。余談ですが、神戸市内で展開しているこの「もっこす」は細麺でしっかりした味付けのスープが美味しいです。大阪や京都にも出店してくれないかなぁ。