旅の感覚

年末年始にスペインへ新婚旅行をするのですが、引越、合唱コンクールとイベント続きで12月に入ってようやく準備に取りかかっています。飛行機と宿だけは半年前に押さえてはいたものの、それ以外はノープランだったのです。

マドリードでフラメンコとゲルニカを見たい妻、バルセロナでガウディ他の建築を見たい私のプランを融合させたプランですが、航空券を含めてすべて自前手配しています。ツアーなら安価なのもあるだろうと思って半年前に調べたのですが、意外とありません。

1、年末年始の催行がそもそも少ない
2、あっても他のシーズンより割高である
3、あってもマドリードバルセロナ間が飛行機である

年末年始にしか二人が共通して取れる休みがないので、1、2は仕方ないのですが、3が問題。マドリードバルセロナ間はAVE(スペインの新幹線)だと約2時間半の距離なのですが、飛行機に乗るプラン空港往復+待ち時間で半日以上が潰れてしまいます。その結果、観光にあてられるのがマドリード実質1日、バルセロナ実質2日みたいなプランばかりなのです。せっかく、スペインまでに行くのにもったいない。というわけで、現地滞在時間を可能な限り増やす方向、かつ値段を抑えたプランを自前でつくることになりました。

コンクールで長崎へ行くときも思いましたが、条件が困難であればあるほどプランを立てるのは面白いです。

さて、それでAVEの時間や、観光地でのチケット情報などを調べていて、スペインは事前ネット予約できる+チケットレスのところが多いとわかりました。旅行者が巻き込まれる犯罪の多くがスリという国なので、現金の持ち歩きは極力減らすこと!という注意書きが多いだけあります。あと観光客が多いので、並ぶのを避けられます。

・AVE:すべて指定席のため、事前予約必須。日本語で予約可。発券はPDF。
サグラダファミリア:当日券入場は行列がすごいため、入場日時を指定した方が良い。英語で予約可。発券はPDF。
・市内交通のチケット:事前予約がネットで可。
・コンサートのチケット:ホールのサイトから、座席指定まで可。英語OK。

事前予約の良いところは、現地で金銭の授受がないので安全安心である以外に、時間の節約といった面もあります。半面、予約時間に行動が縛られるという点がデメリットです。わたしも妻も「現場に臨んでは臨機応変」タイプなので、体調などを考えて旅行中に予定を変えるとかはしょっちゅうです。なので、時間制約には正直抵抗があります。予定を変える場合のキャンセル処理が面倒というのもあります。

あと、現地でまごついても、窓口や自動販売機でチケットを買う方が「旅してる感」ってものがあるじゃないですか。そういうものを味わうにはネット予約はやや不向きかなと思います。あと、現地の紙で作られた半券みたいな「旅の記憶の断片」的なものがないのも残念(自分の家のプリンターで出したり、スマホで表示するだけなので)。外国の紙って、日本の紙質と全然違うでしょう。あれに触れると外国キターってわたしは思うのです。こういう感覚も味わいたいって贅沢なのかもしれないですね。