先週は美術館へ、そして今週はやはり展示を再開したみんぱくこと、国立民族学博物館へ行ってきました。6/18から本館の展示を再開していたそう。7/9からは来館規制がさらに緩和されるとのこと。7/4の時点では、入場時にサーモグラフィによる体温測定(空港などにあるやつですね)と、ウェブからの事前予約が必要でした。ただ、事前予約がなくとも、当日紙に住所・氏名・年齢を書くことで入場OKでした。ウェブ予約の方がスムーズでしょうが、雨ということもあって来場者は少なく混雑はしていませんでした。だいたい、わたしを含めても10人程度の観覧と少なめ。体験コーナーや図書室、ビデオライブラリーがすべて閉鎖されている影響でしょう。学習目的の人にはまだまだ厳しい状況です。本館展示は通常でしたら自由に行き来できる構成ですが、一方通行で展示が見れるように導線が工夫されていました(逆戻りがダメということではなさそう)。
なにせ展示の量が膨大なので、いままで全部のコーナーを見れてなかったのですが、今回の一方通行導線によって、いままで気づいていなかった展示も見れました。もしかしたら、展示替えもあったかもしれません。
気づかなかった展示、ヨーロッパのコーナーのパン(複製)の展示。なんで民族学にパンが?と思うかもしれませんが、そのなんで?と思うことが大事と気付かされるのがこの博物館の良いところ。
みんぱくの展示には服飾も多いのですが、なかでも装飾品を今回じっくり見ました。パレスチナの女性の伝統衣装。ご覧の通りコインが使われています。
現代の服飾づくりに欠かせないミシン。SINGERのミシンは19世紀中頃にできたそう。
一方で民族学は古いものとは限らないという例がこちらの動物の工芸品。南米だったと思いますが、これは歴史的には新しいというか、完全に現代(2000年代)に作られたものも収蔵されています。古い時代から現代までを連続的に取り扱っています。
お気づきかもしれませんが、上の三枚の写真はやたらと写真がきれいでしょう。そうです、例の給付金が支給されましたので良いめのレンズを買いました(中古美品!)。博物館はだいたいそうだと思いますが、特別展でない限りは展示物を撮影できるのが良いところです(フラッシュ撮影は不可)。帰宅してからも、展示を振り返ることができて眼福の二乗。
ミュージアムショップには、みんぱく初代館長:梅棹忠夫氏の生誕100年・没後10年の記念イヤーということで氏の著書や、ナルゲンの限定ボトルが売られていました。もちろん再開を祝して購入しました。いや、しかし100刷はすごい。