前回の更新から随分と時間をあけてしまいました。本題のクルマの乗換えの話題の前にいろいろ書いてみます。
コロナ禍の中でいかに日々を過ごすかというのを考えながら、ワクチン接種の機会をじっと待っていました。夏の終りにようやく二回目の接種を終えて、それからは注意しつつも、合唱の演奏会や美術館や映画館にも行き、同人誌即売会にも一般参加しました。ただ、ワクチン接種した時点では第5波が猛威を奮っていましたので、心底安心して過ごせていたわけではなく、映画や演奏会の感想を長文でブログに書く気力は全然なかったように思います。twitterで短文の感想を書くのがせいいっぱい。
収束が見え始めた10月になってやっと、マスク・手洗い・うがい・消毒の習慣をなくさない、外食はテイクアウト主体のまま油断しないという枷をちゃんと残したままで、どこかデルタ株流行前の気持ちに落ち着いた気がします。ブログを読んでいらっしゃる方もきっと同じでしょう。
その兆しはやはり映画館から感じるところが大きいです。007ノータイムトゥダイがようやく公開されたことを皮切りに、延期になっていた洋画の公開がつぎつぎと決まって嬉しい限りです。「DUNE」も公開初日に見ましたし、「キングスマン」の最新作が12/24に公開が決まったこともすごく嬉しい。今年No.1の洋画だと思うマッツ・ミケルセン主演の「アナザー・ラウンド」を京都シネマで見られたことも感慨深いです。昨日は「アイの歌声を聴かせて」を見に行きました。個人的に近頃、AIづいています。というか世間的にそうなのか?
ものすごく久しぶりに泊りがけの旅行もしました。神戸から大分県へフェリーで。往路を船中で1泊、現地滞在12時間、そして復路も船中で1泊という弾丸フェリープラン。三井商船の「さんふらわあ」に本当にそういう名前のプランがあるのですよ。クルマなしの徒歩乗船で往復19000円ちょっとです。往復船中泊とはいえ、鍵のかかる個室でこの値段なら文句なしです。甲板と個室内ではマスクを外せますし、もともと揺れのない瀬戸内航路が好きなこともあり、閉塞感は感じませんでした。クルマなしにしたのは、旅行の主目的が到着地の大分市内で合唱コンクールを聞くことだったので移動が少なく、クルマで行く必然性がなかったからです。
そうはいってもフェリー港から中心部までの公共交通機関はバスのみで本数は少ないのでレンタルサイクルを使いました。docomoが各地方都市部で展開する電動アシスト自転車のレンタルシステムが大分にもあったのです。一日1680円と安くはないのですが、これが以外なほど便利でした。ウェブで申し込みを行い、現地に行ってから自転車の固有IDをウェブに入力すると専用の暗証番号が返ってくるので、それを自転車の後部にあるテンキーで入力すると解錠される仕組みです(この部分に通信を使っているからdocomoがやっているのかと得心がいきました)。大分市内は完全にフラットなのですけど、電動アシストはやはり楽です。重量があるのでブレーキ操作はけっこう慎重に乗りました。土曜日だったからかもしれませんけど、大分市内中心部で自転車に乗っている人はほぼおらず、ああこれが完全クルマ社会なんだと思いましたね(わたしの住んでいる地域は公共交通機関とクルマ・自転車を併用する部分があります)。
大分市内に限ると観光の見どころは多くないのですが、フェリーで到着してすぐに行った神崎温泉・天海の湯はそれだけで十分来てよかったーーと思える場所でした。共同入浴場に近い温泉で、浴室からは大分湾が一望できます。合唱コンクールを聞き終わったあとは大分駅ビルの19-21階にあるSKY SPA てんくうへ。ここは最近ネット上で湯船と海が一直線に見えるポイントとして話題になっていました。いやー、天海の湯の野趣あふれる感じとは対極のまさにシティーユースの温泉という感じで、こちらもいい気分です。海が見えるという点よりも、浴室から見える由布岳がとても美しくて。21階の露天風呂は気持ちいいのはいいんですが、昼間でもこの季節の21階は風がむっちゃ冷たい!
大分のお土産は小鹿田焼のご飯茶碗と、日田の杉下駄を買い求めました。満足満足。もちろん、主目的の合唱コンクールも堪能して音楽的にも豊かでした。
さてさて、書き始めるととめどないのですが、これだけブログを書く意欲が湧いているということはやっぱり収束が見え始めたという安心感なんでしょうか。ここから第6波が来ないように......というのは切なる思いです。
ようやく表題の話へ。VW Polo 6cから、今年日本でも発売されたばかりのNew Golf、いわゆるGolf 8に乗り換えることにしました。契約したのが10月はじめで、納車日が11月末の予定なんですが、まぁ普通そんなものだろうと思われるかもしれません。しかし当初は「半年から9ヶ月待ちくらいです」とディーラーさんに言われました。そう、コロナ禍だけでなくて半導体不足です。そこに新しいGolf自体の人気も加わっていて受注がすごいことになっているのです。そんなわけですから、11月にクルマ入ってきます!と連絡をもらったときはびっくりして大興奮しました。ディーラーさんの発注確保分ではなくて、輸入元のVGJ(フォルクスワーゲングループジャパン)の確保していた分にたまたまわたしの契約したグレードと車体の色に空きがあったのだそうです。車体の色、結構重要なポイントだったんだ......悩んで良かった。。
そもそも乗り換えを検討したのは、Polo 6cが来年の9月で二回目の車検を迎えるからでした。同じ時点でローンも完済するので、そのあと乗り続けるかどうかを2年前の車検から考えていたのです。Polo 6cがいいクルマなのは今までブログに書いてきた通りでして、運転の楽しさを知ったのはPolo 6cのおかげです。大きな故障はないし、燃費もいいし、文句の付けようがない名車だと思うのですが、乗り換えを本格的に考えた原因はもうひとつあってコロナ禍がきっかけです。
デルタ株の猛威のなかで、美術館や映画館などには公共交通機関ではなく、Polo 6cで出かけていました。一人だけの空間が確保できるクルマは感染対策として重要な手段で、Polo 6cでの過ごす時間がこれまでになく増えたのでした。そこで気づいたのが、Polo 6cの室内空間の狭さと乗り心地でした。これまでの街乗り中心から40km〜100kmくらいの中距離の移動が増えたのと前後してやけに疲れるようになったのです。
現行のPoloは3ナンバー化していて大きくなり、クルマのプラットフォームもMQBという室内空間に余裕がある設計の走行性能もアップしたものになっています。わたしのPolo 6cはひとつ前の世代の設計で、全幅は1680mmと狭く、乗り心地もいわゆる質実剛健なVWのクルマの性格を色濃く残しています。塊感がすごくあって「ホットハッチ」という軽快感のある乗り心地の反面、安定感は少しかけます。それでもドイツ車なので高速道路ではなんの不安もないですが、縦の収束は早いのに対して横の揺すられ感がかなりあって荒れた路面やうねるのあるところがきついのは確かで、それが疲れの原因だと気づいたのは結構最近なのです。以前は気にならなかった車内空間の狭さも長時間ではやや閉塞感を感じるようになって、それには明確にストレスを感じ始めていました。そう、Polo 6cの性能というよりも、わたしの感じ方が変わり始めたのです。Polo 6cに乗っている期間の分だけ歳をとったのも無関係ではないでしょう。Polo 6cに乗り始めたころに書きましたが、もともとPoloのシートとは相性がよくなくてシートポジションの調整に四苦八苦した苦い経験があります。
そこに登場したのが、新しいGolfだったわけです。もともとup!→poloと乗り継いできたので、「いつかはGolf」的な構想は随分前にはあったのですが、いやPoloで十分満足しているし、買い換えるにしても次は新しいPoloじゃないかな?と思っていました。それほどPoloというクルマが歴代持っている軽快さに惚れ込んでいたわけです。折しもNew Golf登場に前後して現行Poloのマイナーアップデートが発表されました。ほとんど見た目はGolfです。機能も含めてGolfに迫る内容でした。日本の発売は2022年の中頃だろうと見越されるので、ちょうどいいタイミングだと思っていました。
しかし、New Golfに試乗したことですべて変わったのでした。このあたり、もう少し紆余曲折があるので、つづきはまた。